【書評】『初めから始める数学III・C Part1』
書籍情報
馬場敬之『初めから始める数学III・C Part1』マセマ出版社 平成18年
既に絶版になっているよう。
総評
おすすめ度:★★★★★
高校数学のIII・Cを語りかける文体で丁寧に解説してくれる良著。
昔の学習要項にそっているので、今の高校では扱わず大学で扱う内容も入っている。
機械学習などを勉強したい人にとっては微分や線形代数についてのやさしい解説があるのでむしろおすすめ。Part1は数学IIIの範囲で極限・微分・積分など。
目次
1章 数列の極限(数学III)
- 数列の極限の基本
- Σ計算と極限、無限級数
- 数列の前科式と極限
2章 関数の極限(数学III)
- 分数関数、無理関数
- 関数の極限(三角関数)
- 関数の極限(指数関数・対数関数)
3章 微分法(数学III)
- 微分係数と導関数
- 微分計算
- 微分法の応用(接線と法線)
- . 微分法の応用(関数のグラフ)
4章 積分法(数学III)
- 積分計算(I)
- 積分計算(II)
- 面積計算と区分求積法
- 体積罫線(回転体の体積)
どんな人が読むといいか
良かった点
- 講義調の文体で、とにかく読みやすい。解説も丁寧で、数学II・Bも若干怪しいレベルの人でも理解できる。
- 自分は一回目はとりあえず読み通し、二回目は問題をすべて解きながら読んだ。解説を読んでわかった気になっても、問題を解くことで実は理解しきれてなかったことに気づき、勉強になった。
悪かった点
- 数学I・A、II・Bを完全に忘れた人はそっちから先にやったほうがいいかも。
- 普通の受験なら、新しい版が出ていので、そちらをやったほうが良い。
メモ
2018/05/03 二週目(問題込み)読了