書評『プロを目指す人のためのRuby入門』
まとめ
おすすめ度:★★★★★
プロを目指す人のためのRuby入門 言語仕様からテスト駆動開発・デバッグ技法まで (Software Design plusシリーズ)
- 作者: 伊藤淳一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
Rubyの文法は分かったという人が、もう一歩実践でも使える知識を増やすための本。
単に言語仕様を解説するのではなく、現場で使うテクニックをピックアップして分かりやすく解説されている。
Rubyの初心者レベルを終了した人に、自信を持ってオススメできる。
この本のような初級者から中級者への橋渡しのできる技術書がもっと増えると良いな、と思った。
対象の読者
- Rubyの基本的な文法を分かっている人
- Rubyについてもっと詳しく知りたいが、上級者向けの本はまだちょっと・・・という人
- Rubyは書けるけど、他の人が書いたソース見ても何やってるかよくわかない部分があるという人
良かった点
- 説明がわかりやすい
丁寧でとっつきやすい文体で書かれているので、技術書に抵抗がある人でも読み進められる。 言語仕様の本は得てして角ばって書かれていることが多いが、この本は優しく書かれているので読みやすい。 - 例題がついている
多くの章に例題がついており、テスト駆動で例題を解くスタイルになっていて勉強になる。 写経にもおすすめ。 - 他の技術書に書かれていないテクニックが書かれている。
よく使われる省略記法や、11章のデバッグの仕方など、 中級者にとっては当たり前になっていても初級者には知らないとわからない部分が解説されている。
悪かった点
あげるとすれば
- タイトルがミスリーディング
序文にも本の対象者が詳しく書かれてはいるが、完全な初心者向けの入門書ではない 初心者向けではなく、Progateレベルしていて基本的な文法はわかっている卒業した初級者向け。 - 説明が(時々)くどい
丁寧な説明ではあるが、知っている人からすればくどく感じる部分もあるかと思う。
その他メモ・感想
他の言語を学んだことがある人なら、9章の例外の部分のあたりまではサクサク進められると思う。
10章の「yieldとProcを理解する」はRuby独特の部分もあって知らない話題で勉強になった。
11章の「Rubyのデバッグ技法を身につける」はエラーメッセージやスタックトレースの読み方など、
ほんと初心者に知ってもらいたい。
意外とエラーメッセージすら読めない人っているんだよね。。。
次に読む本
巻末に参考文献が載っているので参考にした。
オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方
を読んでいこうと思っている。
もしやっていないのなら Rails Tutorialがおすすめ。
を読もうと思う。